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ウサギが大好きな、そしてビートルズをこよなく愛するミッドナイト・トラッカー、paulkoba のブログに     ようこそいらっしゃい♪


by paulkoba
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BEATLES FASHION

PART3
ヒッピー族とビートルズ
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「サージェント・ペパーズ~」 のアルバム・ジャケットは衝撃的であった。過去のビートルズを墓に葬るという意味が込められたものであるが、そこに立つ4人はヒゲを生やした立派な大人のビートルズであった。もうアイドルとしてのビートルズの面影は、音楽同様ファッションからも消えていた。
代わって4人は文化の象徴になったのである。彼らの発言、習慣、ファッションはテレビが宇宙衛星同時中継時代に突入したこともあり世界中に波及した。
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それまでのミュージシャンでは考えられなかったことだが、彼らはベトナム戦争についても発言した。これはおそらくボブ・ディランのメッセージ・フォークの影響もあるが、つい1年前までアイドルだったグループが、「愛と平和」 について語り始めたことは驚きであった。
そしてさらにショッキングな出来事は、ドラッグの使用である。ビートルズは最初のドイツ巡業からクスリに手を出していたが、これは体力の消耗に対する強精剤的な目的で、今回は明らかに目的が違っていた。いわば精神の高揚と幻覚作用を楽しむためにドラッグを使い始めたのである。
ジャーナリストがビートルズとドラッグの関係に気付き始めたころ、ポールはドラッグの使用を認める発言をしたが、これも大変な衝撃となった。当然のように、”良識ある大人たち” は眉をひそめたが、これさえも若者には迎え入れられた。
愛と平和、長髪、ヒゲ、花柄のシャツ、アクセサリー、ドラッグ、そのすべてが戦争反対を叫ぶ若者のシンボルとなり、それはイギリスよりもアメリカに大きな影響をもたらした。つまりベトナムに対する北爆を始めたアメリカの悩める若者たちが、まっ先にビートルズのメッセージを支持したのである。60年代後半のサンフランシスコのフラワー・ムーブメントはこうして火がつき、ヒッピー族を生んだのである。
by paulkoba | 2006-06-24 15:08 | ビートルズ画