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ウサギが大好きな、そしてビートルズをこよなく愛するミッドナイト・トラッカー、paulkoba のブログに     ようこそいらっしゃい♪


by paulkoba
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ビートルズのアルバム紹介 1

PLEASE PLEASE ME (プリーズ・プリーズ・ミー)
ビートルズのアルバム紹介 1_c0055348_837187.jpg
ビートルズの記念すべきデビュー・シングルは「ラヴ・ミー・ドゥ / P.S.アイ・ラヴ・ユー」。そして2枚目がチャートの1位に輝いた「プリーズ・プリーズ・ミー / アスク・ミー・ホワイ」。
「プリーズ・プリーズ・ミー」がヒットしたことにより、ビートルズは早速そのフォローアップに同名タイトルのファースト・アルバム作りをすることにしました。1963年のことです。当初プロデューサーのジョージ・マーティンはライヴ盤を制作する計画を立案、キャバーン・クラブでのビートルズの熱気をそのままレコード化しようと考えていました。でも、当時の技術的な問題からか、また、ビートルズであれば例えスタジオであろうとステージの熱気をそのまま再現できると判断し、ライヴ盤の計画はスタジオ録音に変更されました。
1963年2月11日、EMI のアビー・ロード・スタジオで行われたファースト・アルバムのレコーディングは、それでもライヴに近い形であり、わずか1日でアルバムの全曲がレコーディングされました。このため、後にビートルズのレコーディングの特色ともなったヴォーカルのダブルトラックなど、録音上の技巧はほとんど使われていません。シンプルこの上もなく、言葉を換えれば当時のサウンドをうかがい知ることができます。
録音された曲はキャバーンで演奏していたロックンロールを中心にカバー6曲とオリジナル8曲ですが、このアルバムはその後のイギリスのポップ・ミュージック界に与えた影響は計り知れず、同時にアルバム・セールスの可能性を開拓したと言っていいでしょう。ビートルズ出現以前のアルバムはシングルの寄せ集めで、ヒット曲を並べたものでした。ファースト・アルバムで早くも彼らは概念を打ち破ったのです!^ ^
つまりシングル2枚分の4曲を除くと、残る10曲はこのアルバムでしか聴くことのできない未発表曲だったのです。
当時としては非常識ともいえるこのアルバム作りがファンに受け入れられ、発売以来6ヶ月にわたりイギリスのLPチャートの1位の座を守り続けました。そして首位を明け渡さざるを得なくなったのは、彼らのセカンド・アルバムが発売されたからなのでありますっ!!!!
それにしてもなぜこれほどまでにビートルズが人気を集め注目されたのでしょうか??
単にアルバム全体を通して聴いただけでも、例えば当時イギリスで人気を誇っていたクリフ・リチャード&シャドウズとは明らかにノリが違う。ジョンとポールのオリジナル作品もさることながらヴォーカリストとしての力量とグループとしての迫力あるプレイは、ほかに例を見ないほど。
特に初期のビートルズにおいては音楽面でのリーダーシップをジョンが取っており、すべての面においてR&Bを好んだジョンの指向性をハッキリと見てとれます。このアルバムに関しても、ポップでありながら、非常に黒っぽい印象が強いです。
後にビートルズは次第に、いわゆる「ビートルズ・サウンド」を確立していくわけですが、同時にジョンとポールの力関係が、アルバム全体の色彩を変えていきます。
(英国発売1963年3月22日)
by paulkoba | 2006-02-19 08:37 | ビートルズ画